1987年、東京都品川区の学校給食に「葉つきにんじん」を届けてほしいという注文がありました。栄養士さんたちが子供たちに自然のにんじんの姿を見せようと企画したものでした。葉つきにんじんを届けてしばらくすると、子供たちの絵や作文が届けられました。
「にんじんのはを見たのは、生まれてはじめてだと思います。」「・・・にんじんが、でる日、ぼくは、やだなと思うけど、がんばってたべます。そして、たべてみるとおいしいから、だれが、このにんじん、つくったんだろうと、思っています。そして、おかわりのとき、おかわりします。・・・」
にんじんの本当の姿に驚き、にんじんが食べられるようになったというかわいらしいものでした。
これがきっかけとなって学校給食への供給を開始し、いまでは、練馬区や江東区などにも広がっています。生産者が教室に出かけてトウモロコシの皮むきの指導をするなど、農産物を通じた食教育、交流も発展しています。
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